昭和54年 鶴見線の旧型国電訪問記(その1)
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- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和53年-昭和54年
以下は、当時の日記からの抜粋
レイルの昭和55年1月号によれば、川崎の鶴見線に12月4日をもって101系が投入され、来年1月には旧型国電が廃車になるとの情報を得たので、急遽カメラを持って神奈川に向かう。
もう12月というのに気温は比較的高く所謂小春日和の一日であった。

旧鶴見臨港鉄道時代の雰囲気が色濃く残るガランとした鶴見駅鶴見線ホームにて。
ここで、ぶどう色の旧型国電に出会うが、この色合いは、東海道・山陽本線でも見慣れていたため、いささか懐かしさを憶える。
スカ色のようなお洒落気はないが、阪和・片町線のようなオレンジバーミリオンより落ち着いていて好感が持てる。
クモハ73627+モハ72705+クハ79358の三連である。

クハ79358の車内
車内に入ると、阪和線か片町線に乗ったような錯覚に陥る。
窓枠をビリビリと振動させる吊り掛けモーター音の唸りが身体に心地よい。
平日なのでファンの姿はまばら。

クハ79358
弁天橋では電車区があるので下車したが、駅は合理化されていた。

電車区にはカナリア色の101系が早々と入線し、来るべき世代交代の日に控えていた。

電車区手前には、写真撮影禁止の立て札が見える。大分手前から望遠で狙う。
最近入手したニッコール80?200mmズームだ。

モハ72改造のクモハ73

クモハ12053も元気な姿を見せていた。

次の下車駅は、海芝浦駅


小さな終着駅と思っていたら、駅を一歩でも出るとそこは東芝構内であって、自由が利かない。
うろうろしていると警備員に注意され、駅のホームに戻る。



吊広告の取替え・・・クモハ73627の車内
(扇風機のカバー広告・・・東京銀行の利付金融債・・・リットーも懐かしいね。)
・・・つづく
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Comment
2009.01.26 Mon 15:14 | 鶴見線だ~!
鶴見駅、弁天橋駅、走る電車は変わったけれど、駅の雰囲気は今もほとんど変わっていないなぁ。。
海芝浦は、現在は屋根のある部分の側壁から海が見えなくなっているので、少し雰囲気が変わったかも。
リットーの扇風機カバー、懐かしいですね!
- #-
- うたに
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2009.01.26 Mon 23:47 | *うたにさん。こんばんは。
鶴見線の現状はあまり変わっていないとのことですが、この当時「国道駅」に下車しなかったことが唯一心残りなところとなってしまいました。
海芝浦駅のホームから海に向かって釣り糸を下げる人がいてたと思いますが、壁ができるとそれも今はできないんでしょうね。
2009.01.26 Mon 23:52 | *さださん。こんばんは。
私鉄の鶴見臨港鉄道として出発した国鉄・鶴見線は、駅名に創業にかかわる人物の名前を冠したりする面白い産業用鉄道でした。
工場地帯を網の目のように走る路線なので、実際乗車してみてはじめて、運用の詳細が理解できた次第です。
2009.01.26 Mon 23:55 | *manamanaさん。こんばんは。
鶴見線の思い出をお持ちですか?
この路線なにも風光明媚なところはないのですが、そっけない工場の風景に不思議な安定感を感じたものでした。
・・・次回もその続きをご披露いたします。
2009.01.27 Tue 18:33 |
73の車体更新車もおりましたよ。
この時期は、関東一円からアコモ改造車を集めたわけです。その割りに三段窓が数両残っていました。
一方、関西地区はほとんどアコモ改造を行っていませんでした。
それが103系に関してはあそこまでいじってしまうとは・・・。
- #JyN/eAqk
- なにわ
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2015.09.29 Tue 20:06 |
こんばんは。
旧型国電の走っていた時代の鶴見線、沿線の建物や駅の雰囲気も相まって、本当に魅力的です。
お写真楽しませて頂きました。
今ではステンレスの205系が走り、電車の様子は大きく変わりました。言葉通りの隔世の感です。
国鉄時代に、比較的早くに駅の無人化が進められたこともあり、どこか殺伐とした光景にも見えます。
貨物列車も殆ど走らなくなってしまいましたが、まだまだ魅力的で、昭和の面影残る鶴見線に、また行きたくなりました。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/?pc
2015.10.01 Thu 20:16 | *風旅記さん こんにちは
古い記事にもかかわらず、ご覧の上コメントまでいただきありがとうございます。もう35年も経ちましたが、貴ブログを拝見すると鶴見線の車輌は変わっても駅舎はそのままの雰囲気を残しているようですね。味わいの残る鶴見線であって欲しいと思います。
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