片町線のご意見番 クモハ31004
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- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和48年

これは、この日の最後に片町線・長尾駅で出会ったクモハ31004
運転席の窓下にあるトルベート型ベンチレータが、チャームポイント。
一癖も二癖もありそうな面持ちがなんとも魅力的で大好きな車両だが、なぜか写真はこの一枚だけだ。
どうも片町線の旧型国電の写真は、手元のアルバムの中には極端に少ない。
毎日のようにこれらの電車で放出(はなてん)にあるツカサ模型店に通っていたので・・・あまりに当たり前すぎでカメラを向ける気にもならなかったようだ。
思えば残念なことをした。
この日の奈良駅では、奈良機関区の様子がホームからよく見えたようだ。

普段はホームと機関区の間の留置線にずらりと貨車が並んでいて向こう側が見られないことが多い。

入れ替え機関車として活躍していたC12167も薄い煙を上げていて健在のようだ。
この機関車は、その後数奇な運命を辿ることとなる。
廃車後兵庫県加美町で静態保存されていたが、現在では空気圧を利用して自走できるまでに復活して若桜鉄道のアイドルとなっている。

となりに見えるC1196は、このときにはすでに二休車となって、ナンバープレートがはずされている。

この日は、珍しく客車を牽引したD511054の回送列車がやってきた。


奈良駅構内の撮影はこれほどにして、帰路は、木津から片町線を選択する。
キハ10の単行である。

静態保存されているC11の324号機が見える・・・地元は、片町線で活躍していた奈良機関区のC11の175を保存車両として要望していたが、そのカマは状態がいいので他線に転出してしまい、代わりに和歌山区の324号機が提供されたらしい。
(現在は、これも解体されて、動輪の一部が駅前にあるだけだ。)
こちらは、電化の話はまだまだずーっと後なので、ホームは昔のままだ。
ホームの側面に見えているレンガは、関西鉄道時代のものだろうか?
片町線・田辺駅(キハ104の車窓から)
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Comment
2009.04.29 Wed 08:32 |
懐かしい国鉄関西線の写真、たくさんありがとうございます。高架されてからは、まだ訪問しておりませんが、ずいぶんと変わってしまったのでしょうね。キハ35が往来していたのがついこの間のようです。
たしか片町線木津駅の、構内地下道も煉瓦造りでしたね。今も健在なのでしょうか。
2009.04.29 Wed 10:01 | 涙の片町線
出ましたねえ片町線。わたくし、4歳の頃に阪急宝塚線からこの沿線に転居いたしました。いかにも都落ちっていう感じでした。車両も駅も何もかもが信じられないくらい古い!お陰で沿線にいた6年間は私の鉄ちゃん人生にブレーキがかかりました。幸か不幸か・・・・。
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- サットン
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2009.04.29 Wed 11:19 | *junsbarさん。こんにちは
カギがないのに家に入れたというところに、「失せものは身近にある」と思いました。カギでてきて良かったですね。
2009.04.29 Wed 11:22 | *のりさん。こんにちは
おっしゃるとおり木津駅の構内地下道は煉瓦造りで趣きあるものでしたが、先日は駅舎の工事をしていましたので、そのあたりどうなっているのか気になりますね。
2009.04.29 Wed 11:33 | *サットンさん。こんにちは
サットンさんが4才当時といえば、阪急宝塚線には窓枠のニス色も明るい戦前のスマートな古豪が走っていたころでしょうね。それと比べて当時の片町線は、環状線のお古、ガタガタの旧型国電ばかりでした。木造の床に開いた穴から下の枕木が見えたものです。駅の佇まいも天地ほどの差がありました。そりゃ都落ちそのものでしょう(笑)
でも多様な片町線は慣れると、洗練され画一化された阪急より味わいあって楽しいですよ。
2009.04.30 Thu 15:09 |
昭和48年だと、当時地元路線だった東武東上線は、つりかけの7800系全盛の時代だったかな。クモハ31004に、東武78系の姿を重ね合わせて拝見しました。
こうやってSLが日常だった頃があったなんて、今からでは想像するのが難しいですね。当時から鉄道を楽しんでおられたことが、とてもうらやましく思えます。
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- うたに
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2009.04.30 Thu 17:36 | *うたにさん。こんにちは。
この当時の東武もイカツイお顔の車輛がモーター音を轟かせて走っていたようですね。
昔鬼怒川に行ったときに、見た車両もかなりのオールドタイマーでした。
確か写真があったと思います。
SLが日常だった頃・・・昔はどこもこんな具合でしたが、知らない間に随分変わってしまいましたね。