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大阪偕行社の明治紀念標(1)

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母校が所蔵する資料の中に不思議な絵葉書が残っている。

絵葉書下に「大阪偕行社」とある。

大阪偕行社は、陸軍将校の親睦団体であることは分かるのだが、その前に聳える鉄塔は一体何なのか?

調べてみるとこれは「明治紀念標」というものであることが判明したが、それだけではよく分からない。

「記念」ではなく「紀念」というところが何やら一筋縄でない感じを漂わせているし、絵葉書になっているところからすると、それなりに大阪名所ではなかったのか?と推察される。


まず、上記の絵葉書と同様の場所が現在どうなっているのか・・・

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歩道橋の中央部分の舳先のようになった三角地がこの紀念標があった場所である。


近づいて見ると、絵葉書の正面入り口部分の礎石が残っている。

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左側の門灯礎石の跡である。

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右側の門灯礎石は、少し埋まった形になっているが今でも確認できる。


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右側の門灯跡から一列に伸びる御影石は、鉄柵の基盤であったものと思われる。
よく見ると鉄柵を切断した跡が今でも少し残っている。

この紀念標は、もともと西南戦争に出兵した大阪鎮台(政府軍)の戦死者を追悼するために建立した慰霊塔である。

西南戦争といえば、西郷隆盛が思い出されるが彼は賊軍だったので、この追悼碑は、彼のためではなく、彼らを討伐するために派遣され戦死した官軍の兵士を追悼するためのものである。

 明治10年9月24日西南戦争が終結し、明治10年10月28日大阪鎮台では、大阪城内天守台において西南戦役における政府軍戦死者の招魂祭が執行された。

精鋭部隊の西郷軍に対して、田原坂で相対峙した政府軍の奮戦ぶりは誰も周知のこと。
その戦死者の偉業をたたえんと某かの記念碑を建立したいと考えたものであろう。

明治9年大阪鎮台の将校有志が合同学舎として「将校集会所」を創り、 「博交社」と称していたが、その博交社(後の大阪偕行社)が中心となり、軍関係者と市民とで寄付を募り大阪砲兵工廠でその鋳造を開始した。

時の明治帝もこの建設には関心を示し、明治16年4月21日に金100円を下賜されている。(明治天皇紀・恩賜録より)

このあたりの世間の関心の高さは、森琴石(天保14年生)が著した大阪名所のガイドブック「大阪名所独案内」(明治15年刊)を見てもよくわかる。

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栴檀ノ木橋の南に住まいする森琴石は、このありさまを見聞したに違いないが同書の出版された明治15年は、まだその姿はなく、予想図が載っている。

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説明文も「明治維新の後、王師の為に戦没せし士官軍の将及び兵士の忠魂を弔すに花崗石を以て宏大なる標石を建築なすの企あり当今営繕中なり」とあり、得意とする銅板画は、予想図の域を出ておらず、完成後の明治紀念標とは似ても似つかぬものとなっている。

しかし、まだ営繕中の物件にもかかわらず、同書に加えているところから察するに、当時における一大事であることがうかがえる。


明治16年5月6日大阪中之島の豊国神社西隣(現在の中央公会堂後陣あたり )に、明治紀念標が建立・落成し、この日より3日間西南戦役戦死者の弔魂祭が執行された。

出来上がったものは、先端に九本の剣を突き立てた金色の球をいただく巨大な八角錐の鋳造製の金属柱であった。

柱身部分だけで高さ18メートル、御影石の台座を合わせた総高は22m余に及ぶものであり、市民の耳目を集めるには十分巨大なものだった。

陸軍にとっては東京招魂社(靖国神社)にも匹敵する施設であった。


さて、どのような構造物だったのか・・・長らく判明できなかったが、燈台下暗しの諺とおり、お膝下である北浜の町中でオープンにされていた。

淀屋橋のすぐ東側となる三休橋筋の北詰「栴檀ノ木橋(せんだんのきばし)」のたもとに、それがあったのだ。

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栴檀ノ木橋の南詰 渡れば中央公会堂の南側に出る。

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栴檀ノ木橋の説明板の下部に明治・大正・昭和時代それぞれの橋の写真が陶板に焼き付けられていたが、その中の明治時代の写真にその答えが写り込んでいたのだった。

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真正面に聳える鉄塔こそ、中之島時代の明治紀念標に他ならない。


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この写真と同方向を写すとこんな感じだ。


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この前方に聳えていたものと思われる。



また当時の小学校の副読本として郷土教育に使用されていた「大阪府郷土史談」(明治27年2月刊)にも登場するのだから、政府も中央集権国家の基礎を強固にするため利用していたように感じる。

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小学生に教えるものなのでその経緯が分かりやすく次の通りに書かれている。

第二十八 明治紀念標

大阪中の嶋公園に高さ数丈の紀念標あり。
正面に刻みたる「明治紀念標」の五文字は、陸軍大将有栖川熾仁親王の御筆なり。
此標は、明治10年西南の役に戦死したる将士の為に建立したる所なり。
例年5月招魂祭あり。忠魂を慰めらる祭事頗る盛んなリ。
 初め明治6年に政府に征韓の論起こり、西郷隆盛義合わず鹿児島に退居せしが、10年の春、乱を挙げ政府に尋問の廉ありと称してニ万余人の兵を率いて鹿児島を発し、まず熊本城を攻め囲みたり。戦争数月にして隆盛破れ鹿児島の城山に於いて自殺せり。
此役官軍の死する者6800余人。傷を負える者も極めて多かりき。
 時に大阪に負傷者の病院を設けられしが、車駕かたじけなくも之に幸せられ親しく負傷者を慰め給い皇太后・皇后は御手づから綿撤糸を製し給いて病院へ賜われり。
 万民皆御仁徳の渥きに感泣し奉れり。




駸々堂が明治29年に発刊した「大阪新繁昌記」では、中之島の風景が次のように紹介されている。

「浪花橋の西一域の地市民縦遊の公園を設く、噴水を設け、飛泉高く水珠を飛ばす。夜は彩色電気を照らして更に観を添ゆるあり、夏時最も賞すべし。豊国神社は東方に鎮座し、明治紀念標屹然として高く雲表に聳ゆるあり、大阪ホテル巍然として亦茲に偉観をなせり。」




しかし、その20年足らずの後である明治35年に、大阪偕行社の敷地内のこの三角地に移設されたのだった。



(つづく)









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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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