姫路から津山への経路についての一考察
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- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成21年
姫路までは大阪から新快速で向かう。そこであっさりと仕事をこなした後は、姫新線で津山に向かった。
時間が少しあったので、元あった姫路駅の地上部分を取壊中の様子を見学する。

今では駅ビルと意味不明な跨線橋が残るのみだが・・・

奥には高架駅として完全に完成しているので、その手前のプラットホームがあった広大な土地が更地となれば、駅前広場としての大いなる利用が期待できる。

この駅ビルもいつまであるものか。

高架駅となった姫路駅の中央改札は従来の部分から随分南側になっている。

まあ、ここまでは本日の想定内の行動である。

(昭和36年職員用最新鉄道路線図)
姫新線の上月と美作土居との間は県境であるとともに、鉄道管理局が変わる場所となっている。
この地図では、赤い路線が大阪鉄道管理局、茶色が岡山鉄道管理局
(因みに、紺色が福知山鉄道管理局、緑色が米子鉄道管理局・・・このあたりは県境を区分けとしていない)
従ってこの区間の列車連絡が昔から良くなかったのだが、JR西日本になってからも合理化の影響で年々虐げられた存在となっている。
昔はそれでも直通列車があったが、今では播磨新宮・佐用の二箇所で乗り換えないと津山に行けない。

キハ127?1004
キハ127系は、平成21年3月から登場した新型ディーゼル車輌だが、これは兵庫県や地元市町の補助金を得ているので、せいぜい行っても上月までの運用だ。
とにかくこの路線佐用~津山の運転本数が一日片道6本の運用しかないので、乗り遅れると大変である。
それを重々承知で姫路駅から姫新線の列車に乗車したが・・・
こんな日に限って、姫路?播磨高岡の間の踏切が一斉にストライキを起こしたらしい。(列車が通過しても作動しなくなった。)
待てど暮らせど乗車した播磨新宮行きが発車しない。
10分・・・20分・・・30分経過
アナウンスも、何時出発出来るか不明であり、出発しても踏切毎に一旦停止し、安全目視した後に動き出す手段をとる。との事。
これはたまったものではない!!!
佐用で津山行き列車が待っていれば結果オーライだが、そうでなければそこで2時間余り待たされることに・・・
あれこれ考えているうちに、傍らを智頭急行の特急スーパーはくとが走っていった・・・ああ、あれに乗車すれば速やかに佐用まで行けたのになあ・・・。
気がついたときには遅かった。
バス路線はないし・・・
仕方なく転進ぢゃ!
新幹線で岡山まで行って津山線で津山に行くことに・・・ああストレスが溜まる。
(しかし、この後8月9日夜から10日朝にかけて台風9号の影響による記録的な豪雨で佐用町が大洪水の惨禍を被ることになるとは・・・このときは夢にも思わなかった。謹んでお見舞い申し上げます。)

津山線だと快速「ことぶき」で1時間で津山に到着。当初の予定より1時間ほど遅れたが、なんとか仕事はクリアできた。
・・・・・・・・・・
帰りは高速バスで大阪に戻ろうと思ったが、夕方の高速は混雑するのが目に見えるので、再び岡山へ戻り新幹線で帰ることに。このほうが所要時間が1時間ほど短縮される。
そう腹をくくれば、列車の到着まで駅でブラブラするしかない。
駅前には見るべきものもないので、先年近代産業化遺産に登録された津山の扇形機関庫を訪れてみた。

土・日には見学ツアーがあるようだが、本日は柵の外からの見学に止まる。


庫の中には国鉄色のキハ28?2329とキハ58?563が・・・

DD51?1187とDE50?1が見受けられた。
(DD51?1187は、餘部鉄橋列車転落事故のとき、転落した14系の和風列車「みやび」を牽引していた機関車である。)
昭和49年に見学した様子は、過去ブログにあるが、扇形庫の様子は当時から変わっていないようだ。


庫の中のプレハブの存在も昔のままだ。撤去できないのかなあ。


世間からの注目を浴びて綺麗に整備されているのかと思いきや、爆撃にあったような窓ガラスを見るにつけ、少々残念な気分。

こちら側は窓が塞がれている・・・これで近代化の遺産といえるのだろうか?

最後に津山機関区の建物に立ち寄る。

今は津山運転区というらしい。

やはりというか、30年前のものとは建て替わっていた。

(参考:昭和49年当時の建物)

津山線の発車時刻が近づいてきたので、駅の構内に入る。

駅構内から扇形庫の方を望む

キハ120の単行運転の列車が到着した・・・因美線のホームはローカル線そのもの。

津山線岡山行きは、キハ481003+キハ486であり、これは去年の3月「吉備地方をパトロール」と題した記事に載せた岡山駅で出会った急行「つやま」と全く同じ編成である。
もちろん急行つやまが消滅してからは、急行料金は不要なり。

ガラガラの車内のボックス席に足を投げ出してリラックスモード全開。

亀甲駅(かめのこう)の駅舎には、目を瞠る。
どうせここまでやるなら、大怪獣ガメラにしてほしかったね。

誰が考えたものか・・・目玉は時計になっている。
-追伸-
佐用町を襲った豪雨により8月17日現在姫新線の一部(播磨新宮-美作江見)と智頭急行線の一部(平福-大原)は不通区間となっている。

智頭急行線の運行している区間でも、上郡からの普通列車は運転しておらず、バスが代行運転しているようだ。
ダイヤの乱れは必至とか。
9月5日に智頭急行の特急スーパーはくとで鳥取に行く予定だが大丈夫だろうか・・・心配だなあ。
智頭急行線は、8月30日には復旧見込みと書いてあるが、見込みはやっぱり見込みなんでねぇ・・・
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Comment
2009.08.18 Tue 12:40 |
なんだかうちのPCが調子悪くて、コメントしてもエラー多発。。複数回投稿されていたらスミマセン。。
キハ127だ! しかし、儲からないローカル線は、沿線自治体がおカネを出さなきゃ放置・・・というJR西日本のやり方はどうにかならないものですかね。。
津山機関区の車庫は、裏手に回るとこんな状態だったとは、ちょっとショック! かなり痛んでそうなのが気になります。
亀甲駅、これは面白い!近くだったら、すぐにでも行って見てみたいです~(^ ^ )
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- うたに
- URL
2009.08.18 Tue 13:13 | *うたにさん こんにちは
コメント入力に難儀されているにもかかわらず投稿いただきありがとうございます。投稿はこれ1回だけなので大丈夫です。
過日ちょっとした話題になっていたキハ127ですが、この日初めて姫路駅で乗車したものの30分座席に腰掛けていただけで、動くことなく下車してしまいました。なんだか消化不良の初乗車となりました(笑)
亀甲駅は岡山からだと比較的近いので、四国のお帰りにでもお立ち寄りください。
2009.08.18 Tue 23:24 | おぉ、姫路駅!
姫路駅、すっかり変わってしまいましたね。
実は、約30年前に撮影した姫路駅での写真を、近日中に公開するべく、ブログを準備中だったので、姫路駅の写真を見比べつつ、隔世の感を感じております。
扇形庫も、本当に見かけなくなってしまいました。
2009.08.19 Wed 06:45 | のりさん おはようございます
そうですね 姫路駅すっかり変わってしまいました。後で出来た新幹線のほうが逆に古く感じます。
地上駅時代の播但線ホームは趣きありました。付け根にあったまねき食品の立ち食いそばも今となっては思い出です(高架ホームでは今でも味わえますが)。
2009.08.20 Thu 17:54 | おー!
姫路駅、駅ビルと高架の間の土地はどう活用するんでしょう?駅ビルを取り壊すんでしょうか。かなり古いみたいだし。
津山の変わりようも著しいものがありますね。完全にクルマ型の町に変わっていて街中に人がいません。駅なんて存在感が薄い薄い。姫新線の凋落ぶりは目を覆うものがありますし・・・・。
佐用町の一日も早い復旧を祈ります。父が帰省する際、佐用まで来ると必ず「もう帰ったなあ」と言っていたのを思い出します。
- #-
- サットン
- URL
2009.08.20 Thu 21:49 | サットンさん こんばんは
今回の津山行きで感じたことは、津山線と姫新線の温度差です。
津山線は同一県内の岡鉄局管内なので優遇されているとは思いますが、姫新線はひどいものです。今回の洪水禍により佐用~津山はそのまま廃止になってしまうのでは・・・とつい心配してしまいます。
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