昭和55年12月 豪雪の白馬・八方尾根

最近はスキー人口の減少が報じられるようになったが、小生の大学生時代はまだまだ学生の人気のスポーツだった。

この当時スノーボードはようやく出始めた頃で、スキー場ではちらほらと見受けられた程度。

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昭和55年12月25日恒例になったが、大阪駅の中央コンコースで長い間並んだ後、ようやく11番線から列車に乗る。

午後10時過ぎの急行きたぐに(牽引機 EF58112米)で糸魚川に向かった。


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翌朝下車した大糸線白馬駅は、雪の中。雪国らしい光景である。

ゲレンデ前の宿屋に陣取り、スキーを満喫する。

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八方尾根スキー場の風景・・・今年はずっと雪が降っている状態なので、雪質は片栗粉のような上質のパウダースノーである。

新しいスキー板であるオガサカのケプラーは非常にきっかけがつかめ易いが、やはりグラスファイバーと異なり反発力もそこそこある。慣れれば上手くコブの表面を舐める様に滑降できるような気がする。
到着してから2日ほどは、ナイターまで楽しめたが、その後は天候が荒れてきた。

28日になってゴンドラの支柱が凍結し、上部の兎平・黒菱方面へは上がれない状態になる。


年末の只でも混雑するゲレンデがゴンドラ不通のため、リフトへの行列にはうんざりする。

その上、大雪のため上部のリフトが積雪に埋もれて、利用不可となり、おまけにダムが雪崩にあって、水道施設に被害があり断水の憂き目に会う。

その日の夕食を確保するためにスーパーマーケットに走る有様である。しかも道路は寸断され、それすら容易に行かなかった・・・いわゆる缶詰状態である。

もちろん大糸線・北陸線とも不通・・・足止めをくらっているスキー客も多い。八方尾根は3メートルを越える積雪を記録している。

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大雪でこんな状態に・・・我々も年内に帰還できるか不安が募る (ほんとかなぁ)



30日は昨日までと違い何とか雪が止み、晴れ間が覗いた。


予定ではこの日も目一杯滑るはずだったが、帰路の確保が気になって宿屋を出発することに・・・。

とにかく白馬駅に行ってみようということになったが、八方?白馬駅の一般道路は、大雪のため一般車輌通行止めとなっている。

となると、歩いていくしかない。文字通り雪の進軍である。


元気のいいやつが♪雪の進軍 氷を踏んで?♪ と歌いだすと、何人かが唱和するところが凄い!


白馬駅に何とか到着するが、駅の内外とわず大混乱。

なんとかホームに入るも、列車は一向に来る様子がない。もうこうなると腹を括るしかない。

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・・・後は、国鉄さんにお任せするだけだ。

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これがこの日の一番電車・・・14時35分に姿を現した信濃森上行きの下り急行「アルプス」である。


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駅構内に雪掻き車が登場する。

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こういうシーンを見ることは稀なので、興味津々に見学する。

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しかし、凄い積雪量だ。


ギュウギュウ詰の列車でどうにかこうにか松本駅までやってきたが、すでに日は暮れてしまった。

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松本駅に到着した急行「つがいけ」の最後尾

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大糸線の旧型国電もこの頃では数少なくなっていた。(暗かったので手ぶれを起こしているがお許しあれ)


この大雪でダイヤはかなり乱れているようだ。

乗るべき急行「ちくま4号」も混雑が予想されるので、一旦始発駅の長野まで行こうということになった。


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まもなく昭和55年の大晦日を迎える国鉄長野駅本屋・・・この善光寺を模した名駅舎も新幹線の開通とともにその姿を消した。



・・・皆さん 良いお年を♪




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Comment

2009.12.29 Tue 12:16  |  中央コンコース

そうそう!きたぐには中央コンコースで待機でしたね。いつ頃までだったでしょうか? 工事がたけなわの今じゃ待機する場所もなさそうです。
ところで11番線が復活したそうですね。確認せねば。

  • #-
  • サットン
  • URL

2009.12.29 Tue 15:17  |  20日から使用開始してますよ

薄暗いようですが。

この年は大雪だったようです。
そして、長野駅、新幹線ができてもそのまま使えばよかったのに。自由通路がないと発展しないと勘違いするやからが多いのでしょう。

大阪駅で隣に止まっていた湘南色はおそらく167系の「ちくま」でしょう。しかし、一番電車が午後のアルプス1号だったとは。そして大糸線の旧型国電は翌年の夏に置き換わってしまいます。

2009.12.29 Tue 22:09  |  

ひゃ~懐かしい。ぼんくらは高校時代からずっとお世話になってる民宿が信濃森上にあって、冬場はそこから岩竹や八方に行って滑ってました。嬉しいですねぇ、感謝です♪ 今年はファジーさんに出会えたことが最大の収穫でした。本当にお世話になりました。今年の訪問は今日で終わりますが、今後ともどうかよろしくお願いします! よいお年をおむかえください^^

  • #-
  • ぼんくらオヤジ
  • URL

2009.12.29 Tue 23:55  |  *サットンさん こんばんは

サットンさんも北コンコースに新聞紙を敷いて、ジャン卓囲んだ輩ですか・・・懐かしいですね。時間だけはたっぷりあった青春時代でした。
新しい11番線・・・私もまだ見てませんが、別に慌てて見に行くこともないんじゃないですか?

2009.12.30 Wed 00:05  |  *なにわさん こんばんは

大阪駅11番線で、前照灯の光量を絞ったEF58は、なんとも余裕を感じさせていい雰囲気でしょ。
最前列に並んでいるグループが我々の一団です(手前のオヤジは除く)。一番先頭で、ひがな一日コンコースに居座ってましたのでね・・・。あたかもそこに居座ることがステイタスのような感じがしてました。
そんな時代でした。

2009.12.30 Wed 00:14  |  *ぼんくらオヤジさん こんばんは

あの当時学生の粋な楽しみはスキーでしたからね。
毎年冬になると新聞の気象図と各地の積雪表を切りぬいてスクラップしていたことが懐かしいです。

私こそ、ぼんくらオヤジさんによって「昭和」という時代を再認識させていただきとても感謝しています。
来年も厳しい経済状況が続くようですが、お互い耐え忍んで生きていきましょう。
これが平成に順応する生き方かもしれません! 
どうぞ良い年をお迎えください♪

2009.12.30 Wed 11:17  |  

かつての11番線は、北国への出発点でしたね。最近復活した由、またあの雰囲気が戻るのでしょうか。
豪雪を積んで大阪へやってくる列車たち・・・最近は見かけることが少なくなったような気がするのは気のせいでしょうか・・・

2009.12.30 Wed 15:36  |  *のりさん こんにちは

11番線は、大阪駅のホームの中でも特殊なホームでした。新ホームの出来具合はどうなんでしょうか?

今夜から天候が荒れるようなので、北国からの列車は雪を載せてやってくるかもしれませんね。

2009.12.31 Thu 23:21  |  

お宝写真、楽しませていただきました。

客車時代の「きたぐに」や大糸線の国電を見ると、皆が寄り添って列車に乗って旅する、苦痛と楽しさの入り混じった雰囲気を出してますね。

2010.01.01 Fri 07:24  |  *Geroさん コメントありがとうございます

そうそう、この当時のスキー旅行は大変でしたが、確かに楽しかったですね。
今は宅配便で運んでもらえるスキー板も各自で運んでました。列車の中では網棚の下に吊り下げてましたよね。また通路でごろ寝なんて珍しくなかったです。
今はスマートになりすぎて少しつまらなくなった様な・・・。

2010.01.03 Sun 20:57  |  刺激されまして

30日夜に三ノ宮へ行った帰り、梅田でふらふらと「きたぐに」に乗ってしまい、長野まで行ってきました。詳細はブログに書いております(未完です)。

あの苦痛と楽しさが入り交じった雰囲気が残っていました。

31日の夕方には帰宅して、紅白は自宅で見ていますので。帰りも「きたぐに」だと、31日、、1日と豪雪で運休だったので、今朝にしか戻ってこれてませんので。

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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


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 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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