熊野街道の起点を歩く(11) 住吉大社~遠里小野

(前回からのつづき)

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住吉さんの東門から構内に入ると、すぐに楠木をご神体としてお祀りする楠珺社(なんくんしゃ)の前に出る。

この境内には楠木の巨木がとにかく多く、その下を歩むだけで楠木特有の樟脳の香りを感じることができ清清しい。

ここまで来たからには、先人同様ご本社に参詣せねば・・・と思って第一本宮に立ち寄ると、

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なんと修理中につき、神様はお留守とのこと。

仕方ないので、次の第二本宮に向かうと・・・

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ここも修理中で空き家である。

なんてことだ・・・ついに一番西側にある第三本宮までやってきた。

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まあ一度に三社分お参りできるので、便利といえば便利ではあるが・・・


ここで今までの旅の無事なるを感謝し、これからの道中の安寧を祈願するのは、平成人とて平安人と同じである。

ついでに太鼓橋も覗いてみたら・・・なんとここもバラバラにして修理中だ!

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こういうシーンに出会うことも滅多に無いので、ブロガーとしてはこれも神のご威徳と、ただただ神恩感謝。


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しかしこの「すみ博」ってなんだろう

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旧街道を進むとそのポスターがあった。


住吉大社を後にして長居公園通りを渡るあたりからは、「墨江」の地区に入る。

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ここの魚やさんには、なんと商品の上でクルクル回っている自動ハエ追い器が現役だった。

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絶滅危惧種第一種に該当する貴重品だ。


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墨江小学校までやってきたが・・・南になにやら大きな忠魂碑あり。
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第6の王子「津守王子」は墨江小学校附近にありとのデータがあるが、この忠魂碑界隈が臭うぞ

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住吉・住之江・墨江・・・ともに同意義の地名だがそれぞれ並存しているのが面白い。

南海・沢ノ町駅の南に土々呂支比売命神社(トドロキヒメノミコト神社)がある。

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名前を聞いただけでもかなりの歴史を有する神社らしく、片隅には、後鳥羽天皇行宮の碑があった。

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熊野街道に接しているし、元王子の址とすれば、上皇・天皇の御幸があったとしても然るべき所である。


謂れによると・・・承久三年後鳥羽上皇若松御所ニ行幸セラレシニ因ミ当社ヲ若松神社又若松ノ宮ト称スル様ニナリタリ。止杼侶支比売命神社今ノ若松ノ社是也若松ノ廻リニ堀アリテ、ソレニ架タル橋ヲ止杼侶支ノ橋ト云フ、今俗ニ若松ノ宮ヲ牛頭天皇ト申ス(松葉記)

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さらに南に向かおう・・・

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ここの石碑だけは、何故か植木の支柱として虐げられた存在となっている。いと哀れなり。


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遠里小野(おりおの)の地区に入ると大和川も近い。大阪市の南端となる。

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このあたりでは、熊野街道の標識が地面に埋められているものを見かけるようになった。


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農神社の場所も熊野街道の王子跡と言い伝えられている。


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ついに大阪市の南端である大和川の堤防に出た。

明治2年には大洪水があり、そのときの犠牲者の供養すべく地蔵の祠が傍らにある。

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南海・高野線の鉄橋を見るが、これはかなりの年代モノだ。

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阪堺電車の大和川鉄橋とよく似ているので、明治期のものではなかろうか・・・。


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昭和32年に刊行された「南海70年のあゆみ(南海電気鉄道株式会社刊)」を見ると・・


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この南海高野線は、明治33年には高野鉄道として大小路(堺東)?道頓堀(汐見橋)が開通しているし・・・

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この写真は南海本線の大和川鉄橋のものだが・・・橋脚などは高野線の橋梁とそっくりだ!



それはさておき・・・

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この遠里小野橋を渡れば、いよいよ泉州・堺だ・・・




   遠里小野(とおざとおの)の夕嵐 ふくや阿倍野の松影に 

      顕家父子の社あり 忠死のあとは何方ぞ

    
                (明治33年「鉄道唱歌・第5集 関西・参宮・南海編」第63番)


【追記】遠里小野を「とおざとおの」と読むのは、謡曲「雨月」にある。
     古文学者の大家である大和田建樹らしいところだ。

     謡曲「雨月」・・・げに村雨の聞ゆるぞや。遠里(とおざと)小野の嵐やらん・・・

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Comment

2009.10.28 Wed 12:29  |  

大変立派な楠木ですね。力強さを感じる枝ぶりです。
ちょうどあちこち工事中だったようで・・・しかし、太鼓橋の骨格という珍しいものが見れて、良かったかも知れませんね(^ ^ )

  • #-
  • うたに
  • URL

2009.10.28 Wed 16:46  |  *うたにさん こんにちは

住吉大社には楠木の巨木が多く気持ちの良い空間を作り出していますが、それぞれ名前がついていて信仰の対象となっています。
おかげさまで、この熊野街道を歩くシリーズもようやく大阪市の南端までやって来られました。
さて大和川を越えるかどうかは・・・この先のルートが曖昧なので資料収集しつつ思案しています。

2009.10.28 Wed 17:25  |  

自動ハエ追い器…ひぃ~笑いが止まらないー
知らなかったぁ、こんなの(笑笑笑)

  • #-
  • ぼんくらオヤジ
  • URL

2009.10.28 Wed 22:47  |  *ぼんくらオヤジさん こんばんは

あれれっ!自動ハエ追い器ご存じないんですか?おかしいなあメチャポピュラーなものでしたよ。
天井からつるすハエ捕り紙と、太い大きな線香ともに昭和の魚屋さんの必需品でしたが・・・。
大阪の市場の魚屋さんではどこもクルッ、クルッと少しいびつな動きをしながら商品の上を回っていましたよ・・・あれっ大阪だけなんかなぁ??

2009.10.28 Wed 23:12  |  

子供の頃、市バスの行先に「おりおの橋」との表示。ひらがなであることが不思議でしたが、遠里小野は難読ですね。
鉄道唱歌、かつて必死で覚えた頃が懐かしいです。阿部野神社は、明治時代にはかなり格式の高い神社(別格官幣社)だったそうですね。
ハエ追い器、いまやすっかり見かけなくなりました。久しぶりに見せていただきました。あの茶色の太い線香も懐かしいですね。

2009.10.29 Thu 06:56  |  *のりさん おはようございます

鉄道唱歌の遠里小野の段ですが、「とおざとおの」と読ませていますが、これは謡曲の「雨月」から取られていると思います。国文学者の大和田建樹らしいところかもしれません。
  阿倍野神社の北畠父子は、皇国史観の明治政府に上手く利用された気がしますね。次回には常陸の国の北畠親房について記してみたいと思っています。

2009.10.31 Sat 21:34  |  自動ハエ追い機

魚屋さんの必須アイテムでしたね。他にも巨大な葉巻のような線香?があったように思います。その匂いが今も鼻に沁みついています。
大和川橋梁、華奢な構造だと思っていたら文化財級ですね。

  • #-
  • サットン
  • URL

2009.11.01 Sun 16:56  |  *サットンさん こんにちは

巨大な葉巻のような線香・・・蚊取り線香のようなでものでしたが、香りが違ってましたね。成分は何だったのでしょうか?
大和川鉄橋はもう少し研究材料になりそうです。

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