森永ミルクキヤラメル 復刻版秘話

自宅の抽斗の奥に、さくらフヰルムの復刻版とともに長らく眠っていたものがあった。

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森永製菓が昭和54年に発売した森永ミルクキャラメル復刻版(14粒100円)である。


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経年変化で多少の伸縮があるようだが、そこにはピンクの帯封があり、タバコの封緘紙のような材質で出来ている。


今でも全くの未開封のもの。


ちょうど30年間、陽も当らず眠っていたことになる。何度も引越しをしたが、ずっとそのままだった。



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(大正時代のカメラ雑誌の扉)


帯封の裏面には、復刻の趣旨として「このキャラメルは大正三年当時の意匠・風味などを再現したものです」とあり、箱書きには次の文言が書かれている。

本品は當社化學試驗部にて檢定したる砂糖水飴練乳バター牛乳及數種の滋養品に芳香を加味して調製したるものなれば極めて消化よく滋養豐富なり常に用ふれば身体の疲勞を恢復し咽喉を整え胃腸を調和し且根氣を増す故に愛兒に與ふれば其發育を助長し身体を強健ならしむ
 各位日々の御愛用は當社年來の主張たる國産獎勵と輸入防遏の目的を達する次第に付尚一段の御同情を以て御愛用あらん事を懇望す

    製造元  東京 森永製菓株式會社



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側面(右)

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側面(左)


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 天 14MILKCARAMELS   帯封には、14粒 10銭改メ100円


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 底  PUSH THIS END   帯封には、14粒 10銭改メ100円


当時もう一つ同じものを買って開封して味わった。普通のミルクキャラメルと違い水あめの割合が多くあっさりした味覚であったことを記憶している。


この製品が世に出てから翌年の昭和55年に再び復刻版が発売されたが、12粒で100円となりピンクの帯封も箱に印刷したものとなってしまった。

森永ミルクキャラメルの公式サイトのキャラメル年表には、次のようにある。


  昭和54年 帯封にて復刻版発売(14粒入/10銭改メ100円)

  昭和55年 ミルクキャラメル価格変更(10粒入/60円)
          復刻版は印刷帯封となる(12粒入/100円)



いつも伺っているブログ「昭和生まれだ、文句あっか!」で取り上げられていた森永ミルクキャラメルの記事に触発されて、管理人「ぼんくらオヤジ」さんと交信を重ねているうちに、製造会社まで問い合わせていただくという大騒動を巻き起こしたばかりか、数々のお骨折りをいただいた。

その結果、昭和54年発売のものは珍品であるとの信を得たので拙ブログにも登場させた次第である。


記念アイテムの発掘に一石を投じていただいた、ぼんくらオヤジさんに感謝!





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Comment

2009.12.04 Fri 10:47  |  ぽちっとね♪

読み終えたあと、ついクリックしてしまいますわ。

  • #-
  • ふくちゃん
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2009.12.04 Fri 12:32  |  *ふくちゃん ありがとう

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2009.12.04 Fri 13:05  |  

で、お食べになるのならば、試食レポートをば。
長期間床下収蔵庫にある桃の缶詰は食べられるのか、腐敗しているのか(実際腐敗していたことがあった)、期待と不安が半々です。

  • #JyN/eAqk
  • なにわ
  • URL
  • Edit

2009.12.04 Fri 18:24  |  

わぁ、わざわざリンクを貼ってくださって恐縮です! 御礼を申し上げるのはぼんくらのほうです^^; いつもやり散らしたネタをファジーさんにフォローして頂いちゃって(笑)。明治製菓さん、ちゃんとしてるなぁ! 以前は入ってなかったS54年の記述を、約束通り入れてくれてますね♪ あれ以来、ぜんぜんチェックしてませんでした^^;;;

  • #-
  • ぼんくらオヤジ
  • URL

2009.12.04 Fri 21:26  |  *なにわさん こんばんは

試食は、しませんよ。
ぼんくらオヤジさんのご指摘によればネットオークションで数万円するらしいですから。

2009.12.04 Fri 21:29  |  *ぼんくらオヤジさん こんばんは

明治製菓じゃなくて森永ですよ。
公式サイトはきちんと反映していました。
これもぼんくらオヤジさんのご尽力によるものです。ありがとうございました。

2009.12.05 Sat 23:28  |  

永遠のヒット商品ですね。
小生、今でも時おり買い、会社の
机の引き出しに入れています。
夕方あたり、頭が疲れたときに一粒
口に放り込むと、癒されますね。

  • #-
  • サッシの父
  • URL

2009.12.06 Sun 09:48  |  *サッシの父さん こんにちは

この商品は安心して口に入れられますね。子供たちにも勧めるのですが、シンプルすぎるのか余り手が伸びないようです。
頭が疲れたときにも重宝しますね。夕方ならビールを飲みたくなりますが、そうなると後は仕事ができませんもんね。

2009.12.07 Mon 21:53  |  

ノスタルジックな雰囲気ですね。

昔からキャラメルが苦手で、駄菓子屋やスーパーのキッズコーナーでも絶対に手が出せませんでした。

今となってはスゴイ懐かしさが溢れ出します。いいですね。

2009.12.07 Mon 23:08  |  *TA-KAさん こんばんは

このキャラメルは、今でもほとんどその意匠を変えていませんが、右書きの文字やピンクの帯封については昭和レトロを感じますね。

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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


DSC01281切符


 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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