赤字ローカル線 国鉄・真岡線 探訪

昭和56年1月15日と同年5月3日の2度、国鉄真岡線(もおかせん)を訪れたときのレポート

同線は、昭和59年6月には廃止予定の栃木県にある赤字ローカル線である。

1981年真岡線707-1

水戸線・新治附近 筑波山を遠景に配し、シルエットで撮ってみた。

真冬の凛とした空気が心地よい



1981年真岡線708-1

迷彩色が特異な真岡機関区(水戸機関区真岡支区)


1981年真岡線709-1

国鉄気動車色を残すキハ20246

この当時の同線には、キハ20とキハ25ばかりが屯していた。

(因みに、キハ20の片運転台仕様であるキハ25は、使い勝手が悪かったのか、国鉄分割民営化を待たずに全車両廃車の憂き目にあっている。)
次は、陽光さかんな黄金週間の真っ只中5月3日に真岡線を再訪したときのもの。

1981年真岡線711-1

真岡線・寺内駅構内にて

先日手に入れたニッコール80mm?200mmズームの試写を兼ねての再訪である。



1981年真岡線712-1

真岡駅の改札口から・・キハ2570+キハ25252


1981年真岡線713-1

前からキハ2542+キハ2559+キハ25253+キハ25301

この時は、親切な助役さんの案内で構内を見学することができた。

(この当時「大阪から来ましたんやけど・・・。」と言えば必ず何らかかの応対をして貰えたものだった。)


1981年真岡線714-1

この日も迷彩色の機関庫は健在だった。でもなぜ迷彩が施されているのであろうか?

職員に軍装マニアがいるのかな?


1981年真岡線715-1

田植えが終わったばかりの益子附近を往く


1981年真岡線716-1

真岡線の終着駅「茂木(もてぎ)」に到着した普通列車 キハ2543ほか

1981年真岡線716-2


小荷物が駅務員により三輪台車に載せられ駅舎のほうに運ばれていく。

1981年真岡線717-1

列車が到着するたびに繰り返される風景である。

1981年真岡線718-1


この後、昭和57年2月15日益子?茂木間各駅の業務部外委託が始まり、昭和59年2月1日真岡線の全駅において荷物取扱が廃止された。


R0016469-1.jpg





ところで、昭和59年6月には全線廃線予定であった真岡線だが、栃木県、沿線市町村、民間企業等の出資による第三セクター方式により、鉄道路線として存続させることが決定した。

それにより廃止されることなく昭和62年4月1日東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)に一旦移行された上、昭和63年4月11日真岡鐵道株式会社に譲渡され現在まで存続することとなる。

そして、昔は予想すら出来なかったことだが・・・現在では、土・日曜日にC12が牽引する客車列車が運行され、沿線は多くの鉄道ファンで賑わっている。






(2010.4.14 追記)ブロ友のぽろりんさんから、現在の真岡鐵道の様子につきご連絡いただきました。また、わざわざ現地に出向いて撮影をしてデータを送っていただきました。

昔日の様子と現在の様子を対比してみたいと思い、氏の了承を得てここに転載させていただきます。


(1)真岡駅改札口

1981年真岡線712-1
昭和56年の様子

無題2-1
現在の様子


無題6-1
SLの形をした特徴ある現在の真岡駅本屋



(2)構内北側の車庫

1981年真岡線714-1
昭和56年の様子

無題-1
現在の様子・・・迷彩色の車庫はなくなっていたが、左側の四角い給水塔は今でも健在のようだ。


無題3-1
こちらは現在ならではのSL運転日の様子



(3)茂木駅構内

1981年真岡線718-1
昭和56年の様子

無題4-2
現在の様子・・・昔あった側線がきれいに剥がされている。


ぽろりんさん、貴重な情報を提供していただき、ありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。





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Comment

2009.11.28 Sat 09:12  |  

おはようございます。ローカル色あふれる真岡線の写真、素晴らしいですね。しかし、赤字鉄道は、その郷愁だけで存続することは不可能です。
しかし、真岡鉄道の生命力はすごいですね。蒸気機関車の運行で乗客を呼べるようになった素晴らしい例だと思います。鉄道の経営自体は苦しいのだと思いますが、赤字ローカル鉄道の、1つの生き残り方法として、注目されるべきでしょうね。

2009.11.28 Sat 12:55  |  

片運転台車は、ある程度の輸送力を持つ線区ではないと使いこなせないのでしょう。
第三セクター鉄道では観光用ぐらいでしょうし。

銚子電鉄もそうなのですが、大都市から日帰り可能な適度な距離というのが、生き残れた大きい理由のでしょう。北海道では生き残れなかったでしょう。

  • #JyN/eAqk
  • なにわ
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  • Edit

2009.11.28 Sat 14:52  |  *のりさん こんにちは

この当時、廃止されるまでに行っておこうという気持ちでしたが、現在のようになろうとは夢にも思いませんでした。皆さんの並々ならぬ思いがそこにあったのでしょうね。立派なものです。阪堺電車の堺市内線もそうあって欲しいです。

2009.11.28 Sat 14:56  |  *なにわさん こんにちは

大都市から日帰り可能な適度な距離・・・確かにそうですね。このビミョウな距離感がいいのでしょう。周りの風景はメチャ田舎ですが。

2009.11.28 Sat 15:50  |  大阪から・・・

「大阪から来ましたんやけど」、ご利益まんてんですね。「ほんまにいいんですか!」って(笑)
荷扱い風景は大阪駅でも普通に見れましたよね。荷物車めがけて豪快に投げ込んでいるのを見て子供心に「こんな扱いで良いのか?」と思ったもんです。

  • #-
  • サットン
  • URL

2009.11.28 Sat 16:40  |  金曜日はお疲れ様でした。

「ぼちっとね」じゃなくて「ぽちっとね」の方がかわいいですヨ。

  • #-
  • ふくちゃん
  • URL

2009.11.28 Sat 21:08  |  *サットンさん こんばんは

昔の手荷物の扱いは酷かったですね。
私も荷物車に投げ入れている様子を見たことがあります。
ホームで活躍していたムカデのような電動台車も懐かしいですね。
現在であれば完全に邪魔者扱いでしょう。

2009.11.28 Sat 21:11  |  *ふくちゃん こんばんは

昨夜はお邪魔さまでした。
大吟醸のやたがらすおいしゆうございました。また呼んでね。
そのときのご意見を参考に、「ぽちっと」と入力したつもりでしたが、「ぼちっと」になってましたか・・・ノートパソコンのモニターではそのあたりが明確に見えないので、困ったものです。

2009.11.29 Sun 18:09  |  

一枚一枚が素晴らしい写真ですね^^
例の既視感と郷愁が湧きあがってきます。

  • #-
  • ぼんくらオヤジ
  • URL

2009.11.29 Sun 19:02  |  *ぼんくらオヤジさん こんばんは

小生のブログの写真は、別途so-netフォト にもアップしているのですが、今回の写真の中で茂木駅の3枚についてはかなりのアクセスがあり驚いています。
みなさん昭和の残像に喜んでいただいているのでしょうか?

2009.12.01 Tue 10:10  |  

so-netのリンクに全角スペースが入っていて、ケータイから来れなかったのでPCからの閲覧です。
新治には親戚がいて、ちょうどこの頃時々お邪魔していました。でも、クルマだったので、水戸線には全く乗らなかったのですが。。(^^;)

  • #-
  • うたに
  • URL

2009.12.01 Tue 11:09  |  うたにさん こんにちは

新治にご親戚がいらっしゃるのですか。
新治付近の個人の方なんですが、当時国鉄から戦前のダブルルーフ荷物車1両を買い取って、図書室として利用していた方がいらっしゃいましたが、ご存じないですか?

2009.12.02 Wed 08:55  |  

再び失礼します。
いちおう新治が最寄り駅でしたが、駅までは歩きだとちとキツい距離でした。
そんなわけで、個人で購入された車両については初耳で…(^_^;)

  • #-
  • うたに
  • URL

2009.12.02 Wed 12:21  |  *うたにさん ありがとうございます

ご回答ありがとうございます。
新治付近の個人で購入された車両はメチャ貴重な3軸台車をはいた荷物車で、物珍しいので当時写真に撮りに行ったことがあるんです。ただ個人の所有物なので記事にアップできないのが残念なところです。
どこかでオープンになっていないかなあと思った次第です。

2010.04.08 Thu 00:31  |  

鉄道コムからこちらにたどり着きました。
私は真岡駅から徒歩10分の所に住んでいます。ここには4年程前に引っ越して来ましたが、子供時代から宇都宮に住んでいたので、真岡線沿線にはよく自転車で来ました。
凄く懐かしい写真で嬉しくなりました。私もアルバムを探せば沢山の写真が出てくると思います。
真岡鐵道は2台のSLを持っていますが、1台は出張していることが多いので、レンタル料も収入元になっているのでは?
ちなみに、構内にはキハ20や貨車数両が展示してあります。

  • #-
  • ぽろりん
  • URL

2010.04.08 Thu 08:01  |  *ぽろりんさん はじめまして

コメントありがとうございます。
真岡駅のお近くにお住まいなら、いつもSLの汽笛を聞いていらっしゃるんでしょうね・・・羨ましいです。
この記事の頃から比べれば真岡駅は汽車型ビルに建替えられ、周囲も随分変わっていることでしょう。

2010.04.08 Thu 10:03  |  

それが駅舎以外はほとんど変わっていません。駅から離れた場所が開発されていますので、写真に出てくる景色も全く変わっていません。
年数回の重連の日は、そこそこ混みます。真岡・茂木の両駅に転車台まで作っていますので、結構力を入れているのでしょうが、広報が下手?で市町村への集客が少ないのが残念ですね。
そうそう、この時期は、SL+さくら+菜の花の写真が素晴らしいです。山口線同様、架線が無い線路なのもアピールポイントです。

  • #-
  • ぽろりん
  • URL

2010.04.08 Thu 23:37  |  *ぽろりんさん こんばんは

ご回答ありがとうこざいます。
駅舎以外は意外とそのままなんですね。
では、車輌車庫には、今でも迷彩色が施されているのでしょうか?
現在はそうでなければ、この写真の当時戦後35年も経過しているのになぜ迷彩色だったのでしょう?記事に書いたように係員の趣味だったのでしょうか・・・積年の疑問点ですう♪

2010.04.10 Sat 09:05  |  

仕事に行く前に確認して来ましたが、迷彩柄はありませんでした。あの車庫は駅舎本屋の南側でしょうか? もしそうなら、現在は業務用駐車場として使っています。但し、屋根と柱だけなので、迷彩柄の側壁はありません。

今朝もSLが出発準備をしていました。

使い捨て用として、フリーアドレスを教えて下されば、現在の構内の様子を写真添付しますが、いかがでしょう?
そこまで必要ないですかね~

  • #-
  • ぽろりん
  • URL

2010.04.10 Sat 10:32  |  *ぽろりんさん こんにちは

現在の様子も是非知りたいところです。
下記アドレスまで送っていただければ幸いです。
hexar2010-2010@yahoo.co.jp

2010.04.11 Sun 09:53  |  

了解しました!

学生が家にいる時間帯の仕事をしていますので、12(月)の昼間なら撮影に行けそうです。
撮影しましたら、いただいたアドレスにアップします。
もうしばらくお待ち下さい。

  • #-
  • ぽろりん
  • URL

2010.04.14 Wed 22:22  |  

ぽろりんさん。この度はお手間をお掛けして申し訳ございませんでした。
上記のとおり、本記事に追記させていただきました。
ご協力を感謝いたします。ありがとうございました。

2010.04.15 Thu 17:20  |  

お役に立てて嬉しい限りです。

今後も懐かしい写真を楽しませていただきます。

  • #-
  • ぽろりん
  • URL

2011.02.11 Fri 13:16  |  「迷彩色」について

はじめまして

ブログ「休刊」中に、誠に申し訳ございません。
最近、貴ブログを拝見するようになりました、「かもめ」と申します。
大変懐かしい「昔日の記憶」の数々、ありがたい限りです。

「迷彩色」の話題がありましたので、大昔にわたくしが聞いた情報を、
ご参考まで記させていただきます。
(既にお耳にされているかもしれませんが、その節はご容赦ください。)

この「迷彩色」は、戦争中に「御料車」を疎開させていた名残とのことです。

疎開していたのは、「10号御料車」:
御料車で唯一の展望車であった車両と聞いてます。

昭和20年7月12日、宇都宮市への空襲の「余波」で、(当時の)真岡町も空襲に
見舞われましたが、職員の必死の努力で焼失は免れたそうです。
(真岡鉄道転換直前まで:つまり、結局JR東日本時代においても「迷彩色」が維持
されてしまったのは、当時の職員の努力への記憶と、平和への願いをとどめる為だっ
たのでしょうか?この経緯は残念ながら分かりません。)

一方、焼失を免れた「10号御料車」は、戦後接収され、
連合軍第8軍司令官専用列車「オクタゴニアン号」の最後尾を飾る車両として
国内各地を駆け巡りましたが、
紆余曲折の後、平成の現在も大宮の鉄道博物館で余生を送っています。

博物館には行ったことはありませんが、いつの日か行ってみたいものです。

2011.02.12 Sat 00:46  |  *かもめさん こんばんは

車庫の迷彩色に関する貴重な情報をいただき誠にありがとうございました。歴史は戦中にまで遡り、しかも御料車が絡んでいたとは・・・非常に興味深いお話でした。長年の疑問が氷解し、何とも幸せな気分です。重ねて御礼申し上げます。

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 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
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  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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