昭和48年 さよならSL南紀号

昭和48年9月9日 残暑厳しい折に紀伊田辺のC577が「さよならSL南紀号」を牽引するというので、テツ仲間の何人かと撮影旅行に出かけた。

紀勢線のC57を訪ねるのは、前年の昭和47年11月の「汽車ポッポ南紀号」以来10カ月ぶりである。

19730909紀勢本線826-1

天王寺8時40分発の特急「くろしお1号」白浜行き 全車指定席である。
また、終点の白浜には午前中の11時13分着であるが、食堂車のキシ80を併結している。

この先頭車はキハ82 ヘッドライトの両端を絞ったデザインがなんともお洒落!


もちろん、これには乗らずに8時00分発の新宮行の急行「きのくに2号」で向かったようだ。

19730909紀勢本線827-1

これは、その「きのくに2号」のキハ58の車窓から、阪和鉄道時代の上屋が残る天王寺駅阪和線ホームを望んだもの。

手前に横切る煤けた荷物運搬用通路が懐かしい・・・いつまで残っていたのだろうか?


19730909紀勢本線833-2

上の写真を拡大したもの・・・列車前面の行き先板をひっくり返すのが如何に大変かがよく分かる。


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H22.1.10現在の阪和線ホーム

全体にホームが手前に延長されていて全体の様子が変わってしまったが、ホームの大屋根は当時のままである。

R0016883-1.jpg
19730909紀勢本線834-2

これはもう少し時間をおいて撮影したもの・・・阪和線は、旧型国電の晩年の活躍場所。

長大編成の急行「きのくに」は、長い時間始発駅のホームに止まっていたようだ。

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昭和48年9月号大型時刻表

表紙は、東北本線 小繋?小鳥谷を走る特急「はつかり」・・・もう少しひきつけてから撮って欲しいと思うのだが・・・。

データは、スピード・グラフィック、フジナー180mm エクタクロームEP F16・1/100sec

まだまだスピグラが現役だったことが窺え、嬉しい気分!


R0016550-1_20091214131238.jpg

臨時急行のSL南紀号は、天王寺8時44分発の「きのくに53号」のスジを利用されて運行されたようだ。



19730909紀勢本線829-1

宮前付近の電留線にてEF525と遭遇


19730909紀勢本線830-1

ED607+EF525



9時13分 海南駅で下車して北に少し戻り、黒江?海南にある隧道の坑門前に陣取る。

ここは、上り線と下り線とは、別のトンネルとなっていて、その間にそこそこの「島」があるので、そこから撮影することができた。


19730909紀勢本線831-1


上り特急「くろしお2号」・・・ボンネットのキハ81 

紀伊半島を反時計回りにぐるりと回って始発の天王寺から8時間42分を費やして名古屋に向かう。

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これは、下り急行「きのくに2号」の先頭車・・・和歌山駅で分割して南海本線を北上し、南海なんば駅行きのキハ55である。


何本かの列車を見送った後、本命の登場!


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上り臨時急行列車 さよならSL南紀号 C577(田)+12系客車 9106レ






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Comment

2010.02.08 Mon 01:34  |  

天王寺駅阪和線ホームの大屋根は、かつての私鉄時代の名残を感じれて、好きです。

2010.02.08 Mon 07:16  |  *まつさん おはようございます

ご訪問ありがとうございます。
天王寺駅も昔の雰囲気を留めているところが少なくなりましたが、この大屋根部分は広々して陽光も差込んで気持ちのいい場所ですね。また、ぜひこのまま使って欲しい施設だと思っています。

2010.02.08 Mon 10:40  |  脇役も渋い!

主役のC57はもちろんのこと、脇役たちがたまりませんね!
キハ81の現役時代を見たかったです。

  • #-
  • サットン
  • URL

2010.02.08 Mon 12:23  |  

名古屋行きなんてのもあったのですね。時刻表の食堂車マークが懐かしいです。

特急くろしおも、ずいぶんと変わったんだなぁ・・・と感じました。

  • #-
  • うたに
  • URL

2010.02.08 Mon 12:42  |  *サットンさん こんにちは

そうなんです。
改めてネガをスキャンすると、今では姿を消してしまったモノドモが面前に現れますので、おろそかにできません(笑)
キハ81には、今でも交通科学博物館で会えますし、土日のミュージアム探検に参加すれば、車内にも乗れますよ♪

2010.02.08 Mon 12:43  |  

72系は79422、424、456のいずれか、40系はクモハ60、103系は当時4本しかなかったうちの1本でしょう。116、118、122は今も阪和線におり、120は奈良へ転出しています。


EF52がいたのは当時の和歌山操車場です。いまはビッグホエールという建物が建っています。
和歌山のどこかにコンテナ集積場ってあるのでしょうか。それとも直接百済に送っているのでしょうか。

  • #JyN/eAqk
  • なにわ
  • URL
  • Edit

2010.02.08 Mon 12:45  |  *うたにさん こんにちは

特急くろしおで白浜へ行かれたばかりのうたにさんにとっては、昔日の感たっぷりでしょうね。
一枚目の写真のように、天王寺駅の阪和線ホームから出発する特急くろしおは、今では土曜日の午前中に定期運用が1本あるだけで、あとは臨時便しか見られなくなってしまいました。

2010.02.08 Mon 15:35  |  *なにわさん こんにちは

昭和61年に和歌山操車場がなくなり、阪和貨物列車が廃止されたことによって和歌山には貨物列車がなくなったのでコンテナ基地は存在しないのでは・・・?

2010.02.08 Mon 21:20  |  

これら写真の中、一番気になったのが、方向板の取付け作業、なんていう私は少々偏屈者でしょうか。三段窓も懐かしいいですね。昭和47~48年というと、中坊でした。クラブ活動で、当時発掘の真っ最中だった池上遺跡へ、阪和線を利用してよく見学に行っておりました。「日本最大級の弥生時代遺跡になる」という言葉通り、凄まじい遺跡になりました。

2010.02.08 Mon 21:58  |  

歴史の闇に消えていった列車たち。
こうして彼らを改めて拝見すると、
「勇姿」という言葉の重さと深さを思います。
一時代を築き担った彼らに、
心からの敬意をもって跪きたい気持ちです。

  • #-
  • ぼんくらオヤジ
  • URL

2010.02.09 Tue 09:11  |  *のりさん おはようございます

方向板の取付け作業・・・確かに見ていて面白い作業でした。
片手でひょいと裏返す人、ホームまで持ち帰り慎重に付け替える人、すぼらをして線路上に落とす人・・・。和歌山が和可山と表示されているのもユニークでしたね。
のりさんは考古学に興味がおありだったのですね。私も鉄道の考古学は大好きです。奈良の大仏鉄道跡地を歩いてみたいと思っています。

2010.02.09 Tue 09:18  |  *ぼんくらオヤジさん おはようございます

「雄姿」・・・ここに鉄道少年たちが憧れていたのでしょうね。
また戦後復興から右肩上がりの日本の発展とともに発展してきた鉄道にはいろんなものがシンクロナイズされるので共感を覚えるのでしょう。
次々回あたりに今は見ない「昭和グッズ」を登場させようと画策してます♪

2010.02.10 Wed 12:03  |  奈良の場合は

1984年2月に全国に先駆けて、奈良県内から貨物列車が消えた後も、奈良駅の南側にコンテナ集積場があり、そこから百済か大阪貨物ターミナルへトラック輸送していたのです。

高架工事のついでの区画整理で消えてしまいましたが。

  • #JyN/eAqk
  • なにわ
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2012.11.24 Sat 23:22  |  

紀勢線のダイヤを見ると、特急や急行ばかりで、紀伊田辺湯浅間の普通も2時間に一本程度の時間帯があったりと普通列車の数は今よりも少ないことに気が付きました。単線で特急と急行をあれだけ走らせれば、少なくなるのかもしれませんね。いまは、急行がなくなり特急も少なくなったので、全体的に列車本数も減ったのでしょうが、昔から優等列車ばかりの路線ですね

  • #GAkJEmLM
  • つじえ
  • URL
  • Edit

2012.11.25 Sun 14:12  |  *つじえさん コメントありがとうございます。

昔の時刻表を見ると、確かに普通列車は少ないですね。その当時急行列車が現在の快速列車のような役割をしていたのかもしれません。急行料金も安価でした。

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 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
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    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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