昭和48年 野上電鉄連絡口の風景

前回からのつづき・・・


本命のC57をゲットした後は、海南駅まで戻り湯浅まで行く予定。

しかし、海南といえは、野上電鉄を忘れるわけにはいかない。

19730909紀勢本線838-1

国鉄の海南駅ホームから野上電鉄を望む



始発駅は日方駅だが、その次の駅として国鉄の海南駅に接して国鉄「連絡駅」というチープな駅がある。


R0016532-1.jpg

この駅の出札口で「入場券」を求めると駅員が「こんなものしかない!」と、ぶすっとしながら国鉄との連絡切符を出して来た。

2等で55円との文字が見える。 

一体何年前のものであろうか???  まあ何でもいいので1枚求める。



そこから野上電鉄の様子を覗いてみた。

19730909紀勢本線841-1


19730909紀勢本線840-1

向こうに始発駅の日方駅が見える。

この「連絡駅」とは200mしか離れていない。ほとんど日方駅の構内のような風情である。


右の電車は、床下にトラス棒が見えるのでモハ23だろうか。(元 阪急1形26号・大正3年 汽車会社)
  
19730909紀勢本線842-1


19730909紀勢本線843-1


19730909紀勢本線844-1



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これぞ旧阪神の861形 愛称「喫茶店」・・・貫通扉が喫茶店の入口然としていたため名づけられた戦前の名車


19730909紀勢本線838-2

一枚目の写真の右端のものがそれだ。明かり窓がお洒落な伊達者であったが、今回の撮影には3輌写りこんでいる。


R0016951-1.jpg

新造当時の阪神電車851形(昭和10年)・・・861形の僚機



R0016534-1.jpg


19730909紀勢本線845-1

国鉄海南駅のホームに戻ると、程なくして乗るべき上り列車がやってきた。

DF505が牽引する11時48分発の紀伊田辺行の322レである。


19730909紀勢本線857-1

リベットの美しいオハフ33に乗車して湯浅に向かう


つづく






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Comment

2010.02.11 Thu 07:43  |  ストライキ電鉄

かつて、ストライキが全盛の頃、スト中の私鉄のニュースで必ず耳にした「野上電鉄」。
訪問したことはありませんでしたが、最晩年は社員の態度がかなり酷いものだったようですね。終末期の寂しさよりも、後味の悪い印象しか残らなかったと聞いたことがあります。

2010.02.11 Thu 19:16  |  

海南駅、今と全然違いますね。確かこの間通った時は、高架になっていたような…。

  • #-
  • うたに
  • URL

2010.02.11 Thu 21:11  |  *のりさん こんばんは

そうそう、当時ストライキのニュースがTVで流れて、学校が休校になるかどうかで注目していると、5大私鉄はあっさり中止しているのに、ココだけはいつも粘ってましたね。沿線の学校の生徒を羨ましく思ったものです(笑)

2010.02.11 Thu 21:14  |  *うたにさん こんばんは

仰るとおり、今では小奇麗な高架駅になってますね。
昔はローカル色豊かなこんな駅でした。
当時は特急くろしおに乗っていてもこの駅に来ると、車窓から野上電鉄の様子をつぶさに眺めたものでした。

2010.02.11 Thu 23:00  |  

オハフ33、リベットが本当に美しいですね! かつで富士山上空で空中分解を起こしたコメットの同型機をイギリスで見る機会があったんですが、窓周りがリベットでした。事故の原因ですからちょっと複雑でしたが、率直に言って美しかったです。戦前の船舶もそうですが、期せずしてリベットは独特の美を創り出してますよね♪

  • #-
  • ぼんくらオヤジ
  • URL

2010.02.12 Fri 07:22  |  *ぼんくらオヤジさん おはようございます

昔の航空機も銀色の車体にリベットが美しかったですね。リベットが安全性を担保しているようにも見えました。
このリベットは、戦前の車輌には客車に限らず電車にも多く見受けられます。特に昭和初期の鋼製車登場時のものは、横方向だけでなく縦方向にも縫うように打ち付けられたてましたので、非常に重厚な感じがして、大好きでした。
下記のクモハ12などがそうですね。
http://fuzzyphoto.blog120.fc2.com/blog-entry-795.html

2010.02.12 Fri 18:07  |  

DF50の脇の木っていまもあるんじゃないでしょうか。
高架の脇の道路が野上のあとではないでしょうか。

>オヤジさん
コメットの空中分解は有名ですが、富士山で空中分解をやったのはボーイング707
(イギリス人に言わせるとロールス・ロイス707だそうですが)です。

コメットてのは第二次大戦のレベルで新時代の航空機を
造ってしまったのでしょうね。

  • #JyN/eAqk
  • なにわ
  • URL
  • Edit

2010.02.12 Fri 22:51  |  *なにわさん こんばんは

いろいろご指摘いただいていますが、現状は把握してませんので何とも・・・ネ。

2010.02.12 Fri 23:46  |  

昭和48年の地方鉄道、、、、、
行ったことはありませんが、何故か懐かしい風景ですね。
ところで(KYですみません)、本日、阪急電鉄が6300系の特急運用終了
記念運転の広報を発表しましたね。行きたいなぁ(無理だけど)。

  • #-
  • サッシの父
  • URL

2010.02.13 Sat 07:43  |  *サッシの父さん おはようございます

阪急電鉄が6300系は、特急車らしい佇まいで大好きでしたが、2ドアは使い勝手が悪いようで引退するとか・・・同形式の誕生の時から見ていますので、引退に際して特に行動は起こしませんが、時代の流れを感じます。
JRでは「雷鳥」の追っかけがフィーバーしているようです(笑)

2010.02.13 Sat 23:35  |  

こんばんは。

関西の旧車が集まる野上電鉄、乗って見たかったです。

阪神の「喫茶店」の記録は感動しました。
すごい貴重な写真ですね。

2010.02.14 Sun 10:21  |  *Geroさん おはようございます

ご訪問ならびにコメントありがとうございます。
この旧阪神の喫茶店車輌は、特異な妻面によりとても人気のある車輌でしたが、晩年は、地方私鉄に引き取られていきました。この当時ではそれもほとんどが一休の状態でしたね。
一度動いている車輌に乗ってみたかったです。(雨天の時には、貫通扉の隙間から雨が入り込むらしいですよ。笑)

2010.02.22 Mon 16:12  |  岐路に立つ野上電鉄

大学の鉄道研究会に入って最初の研究テーマが存廃論議に揺れる野鉄でした。
沿線自治体への取材、利用者への聞き取りなど趣味的な視点とは異なる角度から
鉄道を見ることを学びました。
当時は会社も現場も快く対応していただき巷間言われるような荒んだムードは
感じられませんでした。

  • #-
  • サットン
  • URL

2010.02.23 Tue 07:08  |  *サットンさん おはようございます

野上電鉄の研究をされたことがあるんですね。正統派鉄研という感じがします。
しかし最近では、こういう研究対象になりうる中小私鉄が少なくなって寂しい限りです。

2012.05.29 Tue 00:53  |  

初めまして 蓮花草と申します
この、野鉄ですが、通勤で廃線まで7年間ほとんど毎日乗っていました。
あまりの懐かしさに書き込ませて頂きました。
廃線の日の朝も当直明けで(看護士ですので)すごい人なんで座れるかなと思いながら日方駅に行くと概にいっぱいの人でした、やっとニ両目に乗り登山口まで^^
いつもがら空きなのですがこの日はさすがにすごい人で、野鉄に乗って通勤したものとして、最後の日が賑やかで嬉しかったです。

  • #w4Ib0zSU
  • 蓮花草
  • URL
  • Edit

2012.05.29 Tue 07:05  |  *蓮花草さん おはようございます。

古い記事にもかかわらずコメントいただきありがとうございます。
通勤で日方から登山口まで毎日乗車しておられたとは、まったくびっくりです。
なんと幸せな通勤時間なんでしょう!
毎日がパラダイスのように感じてしまうのもたまに訪れる鉄道フアンだからかも知れませんね。現実は、クーラーもない古い車輌で職員の態度も悪いなどと、通勤環境は決してよいものではなかったでしょう。通っていらした日方駅と登山口駅のカラー写真は次にあります。ご覧いただければ幸いです。
http://fuzzyphoto.blog120.fc2.com/blog-entry-990.html

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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


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 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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